「カルパイン」は細胞質に存在する酵素の一種です。細胞のカルシウム濃度、その他の状況の変化に応じて、他の蛋白質を切断する「プロテアーゼ」です。このとき、相手の蛋白質はバラバラにされるのではなく、2~3つに切断されて、適切な機能を発揮する形に変換されます。つまり、カルパインは「モジュレータ(変調/調節)プロテアーゼ」として、筋肉、胃腸、脳などの重要な臓器の機能=「健康な生活の土台」を支えています。カルパインの機能不全により筋ジストロフィー、胃腸疾患、糖尿病など、重篤な疾患を発症してしまいますが、カルパインが実際にどのように機能して発症を防いでいるのかについては、不明な点が多いのです。
私達の研究室では、カルパインやその関連分子についての遺伝子改変マウス(写真)を用い、カルパインの機能を明らかにして上記疾患の発症機構を理解すること、そして、その予防・治療法の確立に寄与することを目指しています。
筋ジストロフィー等カルパイン不全で発症する疾病の解明
プロジェクトリーダー

Hiroyuki SORIMACHI, Ph.D

