疾患モデルは、正しくは「ヒト疾患モデル動物」といいます。この動物は文字通り、ヒトと同じような病気(疾患)に罹ってしまう動物、すなわちヒトの病気のモデルになる動物なのです。私たちのセンターにいる研究者の多くはマウスの専門家ですので、ヒトの病気のモデルとなるマウスをいろいろな方法で作り出しています。この写真に示した毛のないマウスは、ヒトのアトピー性皮膚炎のモデルであるNCと呼ばれるマウスに、トランスジェネシスと呼ばれる方法、すなわちある特別な遺伝子を人工的にマウスのゲノムに導入する方法によってできあがったものです。今後、アトピー性皮膚炎の治療法を開発するときに、大変役に立つと期待されています。このほかに、難聴、白内障、糖尿病など様々なヒトの病気や、ポリオ、C型肝炎など感染症に対応できるマウスをこれまでに作り上げ、それら病気の原因や治療法の開発に大きな貢献をしてきています。