20世紀後半、爆発的に進展した生命科学の中心は“遺伝子から蛋白質合成に至る研究”に集約されるように「蛋白質の生の 生物学」でありましたが、今日「蛋白質分解、即ち蛋白質の死の生物学」の研究の飛躍的な発展から“蛋白質の死は生と同様に非常に重要である”との考え方が 生命科学の隅々に定着しつつあります。
蛋白質の寿命は千差万別であり、その解明は21世紀の生命科学研究が克服すべき最大の課題であります。プロテアソー ムは、分解目印として働くユビキチンが結合した蛋白質を選択的に壊す複雑な細胞内装置です。生体機能を調節する蛋白質やストレス等で傷害をうけた蛋白質 は、このユビキチン・プロテアソームシステムによって速やかに分解され、このシステムが異常になると癌・免疫疾患・神経病などの重篤な病気になります。ユ ビキチン・プロテアソームシステムは生命の謎を解くキープレイヤーであると共に健康を守るための重要な生体監視システムです。
先端研究センター
センター長

Keiji TANAKA, Ph.D
サブリーダー

Masaaki KOMATSU, Ph.D

